2017年2月10日、障害者スポーツのトップアスリートが小学校や特別支援学校を訪問する「パラリンピアンがやってきた!子どもたちとの交流教室」を開催しました。
今回のパラリンピアンは、ロンドンパラリンピックで女子が金メダル、リオパラリンピックでも5位、男子も実力をあげているゴールボール日本代表の選手たち。 選手の詳しいプロフィールや、ゴールボール競技については、こちらをご参照ください

浸水被害を受けた学校に、日本代表選手とどーもくん集合!

茨城県常総市の田園地帯。常総市立大生小学校は一昨年9月の水害で、近くの川が氾濫し、1階部分が浸水し、体育館も使えなくなりました。児童の9割の自宅が浸水被害を受けたそうです。

午前9時半、修復されたばかりの体育館に、ゴールボールの日本代表選手と、今回の特別ゲスト・どーもくんが集まりました。

まずは全校児童131人に、男子日本代表の池田貴ヘッドコーチが、ゴールボールのルールを説明。続いて、男子日本代表キャプテン信澤用秀選手ら6選手が、トップレベルの迫力の技を披露してくれました。

そこにどーもくんも参加。意外に軽い身のこなしで、横になってボールを受け、回転投げを披露すると、子どもたちから大きな歓声がわきました。

そして、1~2年生が鈴の入ったボールを使って、投げ、受け取る練習をしました。 質問コーナーでは、子どもたちから「何年くらいゴールボールをやっているんですか?」という質問が出て、選手の中には「10年以上」「人生の半分くらい」という人もいて、みんなびっくりしていました。

さらに、日本ゴールボール協会から、記念のボールの贈呈があり、子どもたちの代表は「2020年の金メダルに向けて、がんばってください。応援します」と気持ちを伝えました。

耳をすまして、ボールを受け、投げる~ゴールボールの面白さ

10時40分からは、3~4年生が思い切ってボールを投げ、体をはって受け止める練習をしました。ゴールボールのボールは予想以上に重くて硬く、投げるのが難しい。横に体を投げ出すのは、コツをつかむと楽しい感じでした。

 その後、3~4人のチームに分かれ、コートで試合形式の実践練習。初めてアイシェードを付けると、全く見えないので、周りの声と、ラインの下に貼られた糸が頼り。選手からは「仲間同士で声をかけあって!」「床をたたいてもいいのよ、耳をすまして!」とアドバイス。仲間同士の信頼関係が大事なことがわかりました。

11時半からは、5~6年生が競技体験。さすが高学年、ボールを投げるスピードも速くなります。どーもくんも参加して、本格的な試合になりました。

「クワイアット・プリーズ」。ボールが転がる時は、見ているみんなも静かにして、選手が集中してボールの音を聴けるようにします。ゴールが決まると、大歓声でした。

終了後、欠端瑛子選手がロンドンパラリンピックで獲得した金メダルを見せると、みんな大喜び。地元取手市出身の山口凌河選手と、「また学校に来てね」と約束している子どももいました。

給食を一緒に食べて、さらに仲良く

お昼には、4~6年生の教室に選手たちが2人ずつ分かれて、一緒に給食を食べました。

隣に座った子どもは、目の不自由な選手たちに、料理の中身を説明したり、牛乳のストローをさしてあげたり、さらに仲良くなっていました。食べ終わったら、選手を先導して、控室まで戻ってくる姿も見られました。 ゴールボールと選手たちが、みんなにとって、とても身近になったようです。

 

子どもたちの感想

■さいしょかわいそうだな思ったけど、せんしゅたちが、ゴールボールをやっているのを見てすごいなと思いました(2年女子)
■さいしょは「こわいなぁ」と思いました。でもやってみるとすごくおもしろくてわすれられないけいけんです(3年女子)
■選手団のサポーターに入って、誰よりも近くで応えんしたいです。(5年男子)
■他にも色々な障がいのある人がいると思うので、どんな人でもスポーツができるような新しいかつざんしんなのを発明したいです。(6年男子)

放送予定

どーもくんとの交流は、

BSプレミアム6月18日(日)午前8:30~9:00
「みんなdeどーもくん!」の中で5分ほど

紹介する予定です。

選手プロフィール

欠端瑛子 (かけはた・えいこ)選手
1993年生まれ23歳、女子日本代表
2012 ロンドンパラリンピック金メダル
2016 リオパラリンピック5位

天摩由貴 (てんま・ゆき)選手
1990年生まれ26歳、女子日本代表
日大時代ロンドンパラ 陸上100m、200m出場。その後ゴールボールに転向
2014 仁川アジアパラリンピック銅
2016 リオパラリンピック 5位

信澤用秀 (のぶさわ・ようしゅう)選手
1986年生まれ30歳、男子日本代表主将
2007、2012、2013、2016日本選手権優勝
2014仁川アジアパラ銅

川嶋悠太(かわしま・ゆうた)選手
1994年生まれ22歳、男子日本代表
2013 IBSA世界ユース選手権金
2016日本選手権優勝MVP

小林裕史(こばやし・ひろし)選手
1990年生まれ27歳、男子日本代表副主将
2014仁川アジアパラ銅
2015アジア・パシフィックゴールボール選手権大会出場
2016日本選手権優勝

山口凌河(やまぐち・りょうが)選手
1997年生まれ20歳、男子強化選手
2013IBSA世界ユース選手権金
2016日本選手権第3位 得点第3位

池田貴 (いけだ・たかし)
1965年生まれ51歳、男子日本代表ヘッドコーチ

松本千恵子(まつもと・ちえこ)
日本ゴールボール協会 理事

ゴールボールは、アイシェード(目隠し)を着用した1チーム3名のプレーヤー同士が、コート内で鈴入りボール(1.25kg)を転がすように投球し合って、味方のゴールを防御しながら相手ゴールにボールを入れることにより得点し、一定時間内の得点の多少により勝敗を決するもの。