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今回ご紹介するのは、「アール・ド・ヴィーヴル」(神奈川・小田原市)の塚本 愛実さんの作品です。
キュレーターは中津川 浩章さん(画家、美術家、アートディレクター)です。

作者紹介……塚本 愛実(つかもと・まなみ)さん

一番のこだわりは色です。キャラクターに合わせて粘土に絵の具を混ぜ、イメージ通りの色を完璧に作っています。
頭の中には数え切れないほどのキャラクターデザインがあり、それを粘土で表現するのが大好きです。
お仕事としてフィギュアを作るようになってからは、展覧会に出すことを目標にしています。
たくさんの人に見てもらえたら嬉しいです。(母・塚本 やよい)

キュレーターより 《中津川 浩章さん》

塚本愛実 「琴座」「鯨魚座」「射手座」「イルカ座」

塚本愛実はだれに教わるわけでもなく、ひとりでフィギュアを作ってきた。
頭部、うで、あし、胴体、まずはからだのパーツを樹脂粘土で形づくるところから始まる。全身分のパーツがそろったら、組み立ててジョイントする。人形の本体が出来上がると、こんどはそのボディにコスチュームを着せていく。キャラクターに合わせたヘアスタイルや表情を作り、ふさわしい衣装をまとわせる。髪の毛束やうねり、靴や小物やアクセサリー、服のひだやギャザーの一本一本、さらに細かい部分まで指先と爪楊枝をつかって作り込む。目もと口もと、コスチュームにもていねいに彩色がほどこされている。

今回紹介するのは、塚本が5年ほど前から手がけている星座シリーズの作品。
当初は星占いの12星座をモチーフに作り始めた。だが、制作するうちに、ほかにももっとたくさんの星座があることを図鑑で知った塚本は、自分でもオリジナルの星座とキャラクターを考え出し、ついにはシリーズへと発展していく。
塚本が生み出すフィギュアの一体一体には、それぞれの背景物語があるのだという。彼女が描くアイディアスケッチはノートに何冊分もあって、立体制作にとりかかる前に綿密なプランニングをしていることがうかがえる。

子どものころから粘土遊びが好きで、食卓でもご飯つぶをこねては何かを形づくったりしていたという。テレビアニメやコミックのキャラクターに大きな影響を受け、自宅にはたくさんのフィギュアを収集している。小学2年生のころから自分でフィギュアを作り始め、これまでに作った数はトータルで1000体以上にのぼる。パーツを作ってから組み合わせていく手法は自然に身についたものだが、最近はさまざまな技法の研究にYouTubeも活用している。

立体のフィギュアだけでなく彼女は絵を描くのも好きだ。描くのがとても早い。まったく迷いがなくあっという間に仕上げる。ある時は、支援員も知らないうちに、ほんの短い時間で、気づいたら棚に絵が描いてあったり、いつの間にか自分の作品をギャラリーに置いたりしてはスタッフを驚かせている。

今年、神奈川県庁の知事室に作品が展示されることになったときには、黒岩知事のフィギュアをさっそく制作しプレゼントしていた。

※塚本愛実さんはじめ、以前HEARTS&ARTSで紹介した萩原幹大さんが所属する「アール・ド・ヴィーヴル」が参加する企画展「かんかくをひらき、こころをひらく。」(キュレーター・中津川浩章)をただいま開催中です。6月26日(日曜)までとなりますので、ぜひお見逃しなく。

会場:かなっくホール(横浜市神奈川区東神奈川1-10-1)
※最寄り駅:JR 東神奈川駅 / 京浜急行 東神奈川駅(旧・仲木戸駅)から徒歩1分


プロフィール

中津川 浩章(なかつがわ・ひろあき)

記憶・痕跡・欠損をテーマに自ら多くの作品を制作し国内外で個展やライブペインティングを行う一方、アートディレクターとして障害者のためのアートスタジオディレクションや展覧会の企画・プロデュース、キュレ―ション、ワークショップを手がける。福祉、教育、医療と多様な分野で社会とアートの関係性を問い直す活動に取り組む。障害者、支援者、子どもから大人まであらゆる人を対象にアートワークショップや講演活動を全国で行っている。


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