今回ご紹介するのは、長野県にお住まいの松田 僚馬 (まつだ りょうま)さんの作品です。
キュレーターは小林 瑞恵さん(社会福祉法人愛成会 理事長、アートディレクター、キュレーター)です。

キュレーターより 《小林 瑞恵さん》

松田 僚馬 まつだ・りょうま
1981年生まれ 長野県在住

松田は社会の出来事に強い関心を寄せ、「地球防衛団隊長」として地球を見守り続けています。テレビやラジオ、新聞などのニュースを手がかりに着想を得て、主に鉛筆を用い、A4やB4のコピー用紙に縦横に線を走らせながら、地球の平和を願うメッセージを書き記しています。

たとえばイラク戦争の際には、「〇〇隊員(松田が地球防衛団の隊員として認めた人物)、ブッシュ大統領(当時のアメリカ合衆国大統領)に戦争をやめるよう交渉に行け」と指示を出し、「大切な家族を守り抜け、できる限り良い未来に。また戦争をしたら情けないよ。」と綴りました。隊員への指示や平和を求める言葉に加え、紅白歌合戦の曲名やヒーローもののCDの曲名が織り込まれることもあり、その世界観には独特のユーモアが漂います。

松田は、ウルトラマンが困っている人を助ける姿のかっこよさに影響を受けました。テレビを通して紛争に苦しむ人々の姿を目にし、ウルトラマンのように悪と向き合おうと決意し、平和への思いをメッセージとして書き続けています。

松田は口癖のように「365日24時間、隊長には休みがなく忙しい。」と語ります。松田が率いる地球防衛団は、みんなの笑顔を取り戻すために隊員と力を合わせ、対話によって解決を目指す姿勢を貫いています。松田は、武器をメッセージに変えて、平和への思いを発信しています。


プロフィール

小林 瑞恵(こばやし・みずえ)
社会福祉法人愛成会 理事長、アートディレクター、キュレーター。アール・ブリュット関連の展覧会をフランスやイギリス、オランダ等の海外や日本国内にて数多く手がける。2004年に障害の有無、年齢などに関わらず誰でも参加できる創作活動の場 「アトリエpangaea」(東京都)を立ち上げる。近年はアートや音楽、ダンスも入れたインクルーシブなワークショップを企画、開催している。2010年から東京・中野区で毎年開催されている「NAKANO街中まるごと美術館」の立ち上げから、現在も企画・運営等に携わる。


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