「介護する」「介護される」中で感じた率直な思いをうたった短歌を募集する「新・介護百人一首」。
2024年度の入選者をお招きし、作品の感想や作者の思いなどを語り合う「新・介護百人一首入選者のつどい」を7月5日、東京・世田谷区のNHK財団のオフィスで開催しました。
この日、参加したのはオンラインを含めて30人近い入選者とそのご家族、選者を務めた5人の歌人のみなさん(春日 いづみさん、桑原 正紀さん、小島 なおさん、笹 公人さん、花山 周子さん)。
それぞれの作品について、選者による作品朗読・講評の後、作者から詠んだときの気持ちや背景などを話していただきました。

特養に世事離れして生きる妻「渋沢栄一」お初に見せる

 
この日参加した中で最高齢・90歳の木ノ本 博通さんの作品です。
選者の花山さんから「長年の夫婦の思いやりが見える。ユーモラスであり、含蓄のある歌」との評価を受け、木ノ本さんは、あいさつだけは忘れないという妻に新1万円札を見せた時の表情が『お初にお目にかかります』と言っているような感じがしたと、詠むきっかけとなったエピソードを披露しました。

最後に選者のみなさんから全体的な感想を伺いました。
春日さんは「みなさんの作品は社会の財産です。(これまでの入選作品を読み返すと)時代の変遷がよく分かる。これからもこの財産を増やしていきましょう」とエールを送りました。

新・介護百人一首2025 募集中!

今年度も介護の短歌を募集しています。

「新・介護百人一首2025」介護の短歌を募集

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