「福岡 傷害容疑で逮捕の母親 娘を18年軟禁 小・中学校にも通わせず」(2005年12月6日NHKニュースより) 

2005年12月、衝撃的な虐待事件が全国に報じられました。福岡市で、親に自宅で軟禁されていた18歳の女性が自力で家を抜け出し、警察に保護されたのです。軟禁されていた期間は6歳頃から11年以上。食事も満足に与えられず、保護されたときの身長は120センチ、体重は22キロでした。小中学校にも一度も通わせてもらえず、顔や背中などには暴行を受けた跡もあり、母親は傷害罪で逮捕され、女性は精神科病院に入院することになりました。
その後、女性は「咲来美波」と名前を変え、家族との縁を絶ちきり、虐待による心の傷を抱えながらも一人で暮らすことを選びました。そして今も虐待事件が相次ぐ中で何かできることはないかという思いから、自らの体験を語り始めています。親からどんな仕打ちを受けていたのか。どんな思いで暮らしていたのか。保護されたあとも頼りにならなかった今の福祉制度。人間関係を築くことができない苦しみ。そして「虐待を受けた当事者が安心して暮らせる場所をつくりたい」という希望。
児童虐待相談対応件数が20万件を超え過去最多となる中、虐待を受けた当事者の思いを知り、回復のために必要な支援を学ぶことはとても大切です。そこでNHKとNHK厚生文化事業団では、咲来さんをお招きして、その経験と思いに耳を傾けます。

日時

2022年6月4日(土曜日)午後2時~4時30分(午後1時30分受付開始)

会場

シダックスカルチャーホール [地図はこちら] クリックするとこのサイトを離れます。
東京都渋谷区神南1-12-10 シダックス カルチャービレッジ8階

講師

咲来 美波(さくらい・みなみ)さん

1987年福岡市生まれ。6歳頃から18歳まで自宅で親に軟禁され、過酷な虐待を受けていた。18歳の冬に自ら家を出て警察に保護され、その後は病院や施設など経て一人で暮らすようになり、24歳のとき、自ら選んだ「咲来美波」という氏名で戸籍を作った。現在は講演活動とともに、虐待を受けた当事者の自助会を始めるなど活動を広げている。

申し込み

締め切りました。

定員

120人
 

※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切りとさせていただきます。
※ご応募いただいた個人情報は適切に管理し、このフォーラムに関する連絡のみに使用いたします。
※新型コロナ感染状況により内容・出演者の変更、また中止とする場合があります。

主催

NHK、NHK厚生文化事業団

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