障害のある方や社会的マイノリティーの方を貴重な物語がつまった“本”に見立て、参加者が“読む”(対話する)という対話イベント「ヒューマンライブラリー」を、7月27日(土曜日)Hikarieカンファレンス(渋谷)で開催しました。

この日、“本”となったのは、これまでのNHK障害福祉賞で受賞された6人の方々。それぞれの“本”に対して、参加者=“読者”がテーブルを挟んで向かい合います。
ヒューマンライブラリーでは、本が一方的に参加者に語りかけるのではなく、本を傷つけない限り読者は聞きたいことを自由に聞くことができます。
読者からの問いかけに対して、本は驚いたり、「よくぞ聞いてくれた!」と感激したり。本と読者がやりとりを交わすうち、30分間はあっという間に過ぎていきました。

3回の読書時間の後に設けた“振り返りの時間”では、評論家の荻上チキさんが、それぞれの本の内容を紹介するとともに、本の役の6人に感想をインタビュー。用意していた話を話しきれなかったとの反省に対して、編集の仕方を変えて内容により2巻・3巻と増やしていくと面白いのではないかとアドバイスしていました。荻上さんは、自己開示の準備ができている本に対して読者が身構えず質問ができること、本が自己開示しているから読者にも「自分も」という連鎖が起きて対話が深まるというヒューマンライブラリーの面白さを解説してくださいました。
「自分の話をすることが誰かを励ますことにつながる」という荻上さんの言葉に、本の役の方だけでなく読者のみなさんもうなずく様子が見られました。

NHK厚生文化事業団では初めての開催でしたが、「ヒューマンライブラリー」は各地で開催されています。生きている図書館で世界に1冊だけの本に出あうーそんな体験があなたの地域でもできるかもしれません。