今回の開催地は東京都八丈島。空港から出ると、まるで南の島のような景色が広がっていました。

島の中央にある、大賀郷小学校・三根小学校の2校を、視覚障害者スポーツ界のレジェンドともいえる葭原滋男選手と、所属する「乃木坂ナイツ」の同僚・瀧澤大作監督、藤井彬キーパーの3人が訪れました!選手の詳しいプロフィールや競技については、こちらをご参照ください

7月10日・大賀郷小学校

9時25分、体育館に全校児童115人が集合。葭原選手が「ヨッシーと呼んでください」と自己紹介すると、緊張が解けたように笑いが起きました。
まずは今までの人生と、打ち込んできたスポーツを語ります。
幼いころからスポーツ少年だった葭原選手。だんだんと落ちていく視力と向き合いながら、今までやってきた楽しいことを、どうすれば続けられるか考え、陸上、自転車、ブラインドサッカーといろいろなスポーツに挑戦してきました。
走り高跳びで新記録を出したり、自転車競技で相手とギリギリのかけ引きを見せたり、ブラインドサッカーでハットトリックを決めたりと、各種目の映像を紹介すると、歓声が起こりました。
「失敗したときは、なんで失敗したのか考えます。それで成功したら、また失敗するまでチャレンジする。そのうちに、失敗することが面白くなりました。」と成長のひけつを語りました。
そのあとは、1,2年生が体育館、3~6年生が芝生の校庭で体験。
アイマスクをして、ゴールの後ろから呼びかける友達の声をたよりにシュート!
体験した男の子は「目が見えなくて怖かったけど、友達が大きい声で呼んでくれたからシュートできました」とブラインドサッカーのだいごみを味わっていました。

7月11日・三根小学校

9時30分、体育館に集まった子どもたちに葭原選手が「ブラインドサッカーを見たことある人、拍手してください!」と呼びかけると、多くの子どもが手をたたきました。
競技のこと以外にも、「あそこが光ってる。窓かな?」など、普段どのように光を感じて生活しているかを伝えました。
デモンストレーションでは、アイマスクをつけ、8メートルほど離れた場所にあるコーン当てに挑戦しました。「遠すぎない?」という瀧澤監督の声に「いつでもチャレンジしなきゃ」とさすがの前向きな姿勢!見事命中し、子どもたちから拍手が送られました。

10時30分からは「テクニックよりも、おたがいに助け合うということを意識してほしい」と全校188人の体験会がスタートしました。
大声で友達を呼ぶのが恥ずかしい子どももいましたが、周りの友達も協力しながら、元気よくボールをけりました。

体験終了後、子どもからは「(目が見えないことに関して)普段の生活はどうしていますか」など質問があり、葭原選手は「一人でできないことは友達にサポートをお願いしながら、やりたいことをいっぱいやっています。」と、あらためてブラインドサッカーでも日常生活でも、声をかけて助け合うのが大切だと伝えました。

選手プロフィール

葭原滋男(よしはら・しげお)選手
東京都出身、54歳
1992年 バルセロナパラリンピック 走り高跳び4位
1996年 アトランタパラリンピック 走り高跳び(視覚障害者F10-11)銅メダル
2000年 シドニーパラリンピック自転車1kmTT金メダル(世界記録)、スプリント銀メダル
2004年 アテネパラリンピック 自転車スプリント銀メダル
2007年~ブラインドサッカー日本代表
2011年 ブラインドサッカーチーム「乃木坂ナイツ」創立