障害のある人自身の貴重な体験記録や、障害児・者の教育や福祉の分野でのすぐれた実践記録などに対して贈る「NHK障害福祉賞」は、今年で57回目を迎えました。
今回は518編の応募があり、以下の通り入選者を決定しました。

「NHK障害福祉賞」は、1961(昭和41)年、当時肢体不自由児・者に比べて実態が知られていなかった知的障害児・者に光をあてるため、「精神薄弱者(児)福祉実践記録」を創設したのが始まりです。以来、障害への理解や関心を広げるため、テーマや部門を設けながら継続しています。
現在は、障害のあるご本人の部門(第1部門)と、障害のある人とともに歩んでいる人の部門(第2部門)の2部門で体験作文を募集し、入選作品を広く紹介しています。

最優秀

ようこそ!私の世界へ

毛塚 光沙季(17歳、栃木県在住、発達障害、第1部門)

音楽やかわいいものが大好きな女子高生であり、自閉スペクトラム症の当事者である筆者。高校生活を実況形式で紹介し、今に至るまでの自身が感じてきたことやこれからへの思いを綴る。

優秀

私にできること

中条 歩(25歳、大阪府在住、視覚障害、第1部門)

元ヤン回顧録

髙橋 唯(25歳、茨城県在住、母が交通事故による右半身まひと高次脳機能障害、第2部門)

全盲の娘の友達が、母の私に教えてくれたこと

向井 由美(40歳、大阪府在住、娘が視覚障害、第2部門)

佳作

紡ぐ物語

林田 光来(24歳、神奈川県在住、脳性まひ、第1部門)

私、黙ります!

青戸 千明(37歳、兵庫県在住、場面緘黙症・社交不安症、第1部門)

姉目線

白川 由貴(35歳、福島県在住、弟が発達障害、第2部門)

矢野賞(長年にわたる体験・実践記録を対象に贈る賞)

自閉症の長男との伴走ー成長と希望の軌跡

西本 功(73歳、愛知県在住、長男が知的障害のある自閉症、第2部門)


入選作品集

入選した8作品を収めた入選作品集を12月に発行します。

選考委員

鈴木 ひとみ (人権啓発講師)
藤木 和子 (全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会 副会長)
柳田 邦男 (ノンフィクション作家)
NHKメディア総局 第1制作センター長
NHK厚生文化事業団理事長  (五十音順/敬称略)

関連リンク

  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア
ページトップへ