「高齢社会をどう生きるか?」をテーマに、生きがい、介護、世代間の交流など人々の生きるさまを豊かに力強く描いた小説を募集する「NHK銀の雫文芸賞」
31回目の今年は最後の募集となり、応募総数655編の中から入選作品が決定しました。

最優秀

最後の最期の一人になるために」(浅川 徳義 70歳、神奈川県)
あらすじ:本田要蔵は妻の頼子と二人暮らし。要蔵夫婦には、ささいな争いから家を出たまま音信不通の息子・信一がいる。あるときそんな信一から頼子の母に電話がかかり、金の無心をしてきた。居合わせた友人の原田はオレオレ詐欺だと断定。四人は犯人を捕まえてやろうと、指定の場所に行く。

優秀

コタツムリ」(小沼 明日香 42歳、東京都在住)
あらすじ:息子に先立たれ、自身の飲食店を後世に託すという夢が叶わぬまま引退した仙石と、両親を早くに亡くし、一人で生きてきた青年、清正。頑固者で人を遠ざけていた仙石だったが、人懐こい清正と出会い、次第に心を許していく。息子の面影を重ね食事の世話をする仙石だったが、自分に取り入って騙そうとしているのでは、という声から疑惑を持ち始める。

笠井さんの家」(宮川 泉 62歳、千葉県在住)
あらすじ:離婚してヘルパーとして働く佐野祐子は、笠井という偏屈な独居老人の家に派遣される。彼のマイペースな暮らしぶりに振り回されつつも、徐々に気に入られ、いつしか祐子は笠井にとって必要不可欠な存在となる。しかしある日、笠井が路上で転倒し、助けを求める電話がかかる。

入選作品集

10月に、3作品を収めた入選作品集を発行します。希望の方には実費として600円分の切手をいただき、お分けします。

選考委員

出久根 達郎(作家)
竹山 洋(脚本家)
里中 満智子(マンガ家)
NHKドラマ番組部長
NHK文化・福祉番組部長