2016年12月12日、障害者スポーツのトップアスリートが小学校や特別支援学校を訪問する「パラリンピアンがやってきた!子どもたちとの交流教室」を開催しました。

今回のパラリンピアンは、リオデジャネイロパラリンピックで銀メダルを獲得した、ボッチャ日本代表の杉村英孝(すぎむら ひでたか)選手と廣瀬隆喜(ひろせ たかゆき)選手です。
選手のプロフィールや、ボッチャについては、こちらをご覧ください

銀メダルに歓声~凄技に驚き

  東京スカイツリーにほど近い、墨田区立第一寺島小学校。休み時間めいっぱい遊ぶ子どもたちのうち、3~6年生280人が、10時40分体育館に集合。

電動車いすに乗った杉村英孝選手と廣瀬隆喜選手が銀メダルを首からさげて登場し、校長先生が「リオパラリンピック銀メダリストのお二人。日本のキャプテンとエースです!」と紹介すると、大きな歓声が湧きました。まず村上コーチ、新井コーチが、ボッチャの用具やルールについて解説。世界レベルの2選手の凄技を映像で見せてくれました。

次に中央に設置したボッチャコートで、2選手によるデモンストレーション。村上コーチが設定する難しい状況の中、子どもたちの声援を受け、廣瀬選手、杉村選手がスーパーショットを連発。ボッチャが腕と頭脳の競技だということを、子どもたちに伝えました。

子どもたちからは「銀メダルをとったときはどんな気持ちでしたか?」「ボッチャのボールはいくらくらいするんですか?」など積極的に質問が出ました。「うれしかったけれど、決勝で負けた悔しさも大きい。東京では金を目指したい」「特別製で8万から10万円近くする」という答えにみんな驚いていました。

また試合で心がけていることとして、「練習でやっていること以外は出せないので、練習を思い出すように試合している」「チームメイトといろんな話をして、チームワークを高めている」と話しました。

選手たちと競技体験~すぐに熱中

11時半からは、6年生55人が実際にボッチャを体験しました。3コートに分かれ、廣瀬選手、杉村選手、新井コーチが指導。すぐにルールを理解した子どもたちは、ゲームにも挑戦。

力いっぱい投げ過ぎて遠くに飛ばしてしまう男子、意外とうまくボールを操る女子・・・みんなで楽しみ、相手の動きも視野に入れた頭脳戦というボッチャの真髄を体感していました。

 

子どもたちとの交流

帰り際には、選手たちと握手。銀メダルに触らせてもらった子もいて、みんな満足していました。2020年東京パラリンピックに向けて、皆さんボッチャを応援する気持ちが高まったようです。

 

 

選手プロフィール 杉村英孝選手 1982年静岡県伊東市生まれ、34歳。日本代表キャプテン。BC2クラス 2012年 ロンドンパラリンピック出場 2012、2013、2015年度 ボッチャ日本選手権大会 個人BC2 優勝 リオパラリンピック 団体BC1-2 銀メダル、個人BC2 5位 廣瀬隆喜選手 1984年千葉県君津市生まれ、32歳。日本代表。BC2クラス 2012年 ロンドンパラリンピック出場 2006~2009、2011、2014、2016年度 日本ボッチャ選手権大会 個人BC2 優勝 リオパラリンピック 団体BC1-2 銀メダル、個人BC2 ベスト8 ボッチャは、ジャックボールと呼ばれる白いボールに向けて、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールにぶつけたりしながらいかに近づけるかを競う。ボールが投げられない人も、ランプ(滑り台のような勾配具)を使って、介助者に指示して方向や高さを変え、ボールを操ることができる。障害の種類によってBC1~BC4のクラスに分かれる。

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