維持会員のみなさま!メルマガ「ハーツ・レター」編集部です。12日のEテレ「ハートネットTV」で主人公となっていた研究者の天畠大輔さん。話すことも、字を書くこともできない天畠さんが、独自のコミュニケーション方法で介助者とともに文章を綴っていくシーンをカメラが丹念に追いかけます。途中、天畠さんが「弱さを受容してほしい」と語るシーンで、そのわずか10文字分の意思が伝わってくるまでに1分半!その間、見ているものは、ひたすら「待つ」ことになります。でも、ここでは、待つことに苦痛はなく、わくわくするような楽しみがありました。天畠さんの日常には壮絶なものがあるのだろうな、と感じながらも、それ以上に希望を感じるのです。スタッフロールを見ると、50代のベテランカメラマンとディレクターのコンビでした。粘りの取材に感心しつつ、このように「待てる」世の中になれば、福祉の世界も、いろんなことが変わり始めるのかな、と予感した番組でした。
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