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活動リポート

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2015年10月28日

「パラリンピアンがやってきた」を神奈川・二宮町で開催しました

障害者スポーツのトップアスリートが小学校や特別支援学校を訪問する、「パラリンピアンがやってきた」を10月28日、神奈川県二宮町の一色小学校で開催しました。
今回のパラリンピアンは、前回に引き続きボッチャの廣瀬 隆喜(ひろせ・たかゆき)選手、杉村 英孝(すぎむら・ひでたか)選手の2名です。日本代表コーチの村上光輝さんも同行しました。
選手のプロフィールや、ボッチャについては、こちらをご覧ください。

一色小学校は校地面積の約1/4が山林という、自然環境に恵まれた学校です。 控室に着くと、梅干しが届けられていました。裏山でとれた梅を子どもたちが干してつくったものです。選手の皆さんもスタッフも感激しました。

6年生のクラスには車いすを利用する児童がおり、一緒にスポーツを楽しみたい、というのが応募の理由です。 当日は午後1時40分に小学6年生50人が体育館に集まり、選手とコーチに教わりながらボッチャを体験しました。

ボッチャのテクニックに感激

最初は村上コーチがスクリーンを使ってボッチャのルールやテクニックを紹介。選手たちが実際のプレーを披露しました。

絶妙な力加減でボールを転がし、時にはボールの上にボールを乗せるテクニックに、子どもたちは大きな拍手を送りました。


全員がボッチャに熱中

その後はフラフープを的にして、子どもたちが投球を練習。 ボールが転がり過ぎてしまう、手前で止まってしまうなど、なかなか的の中に入れることができず苦戦していましたが、一球ごとに手を叩いて喜んだり、声をあげて悔しがったりと熱中している様子でした。


最後は選手を入れたゲームが行われ、選手たちのハイレベルなプレーに驚きながら、全員で楽しみました。

その後は質問タイム。
「選手たちは普段仲良いのですか」という質問に対し、廣瀬選手は「年齢は幅広いが、全員が同じ目標を共有して頑張っており、とても仲が良い」と答えました。
また「ボッチャをやっていて良かったことは?」という質問に、杉村選手は「仕事だけの日々だったのが、ボッチャを知ってからは生きがいを持てるようになりました。色んな人との出会いがあるのも良いことで、今日こうして皆さんに会えたのもボッチャのおかげであり、とてもうれしいです。」と話しました。

交流が終わり、車いすを利用する秋山結さんは、「はじめてやって、難しかったけど楽しかった」と振り返りました。
杉村選手は「ボッチャは経験が浅くてもなじみやすいスポーツなので、これからもみんなで楽しんでほしい」と話しました。
校長の杉崎先生は「最近の小学生はスポーツをやる・やらないが二極化し、種目も限定する傾向にある。今日をきっかけに、全員がいろいろなスポーツを楽しめるようになっていって欲しい」と語りました。

子どもたちのアンケートから

「スポーツは、ルールなどをくふうすればだれでもできることがすごいと思った。」(6年生男子)
「(選手は)しょうがい者だと思えないくらい元気で、笑顔をたくさん見せてくれて、とても明るいなぁと思いました。技術もすごいし、何より楽しそうにボッチャをしていて、一緒にやっている時とかすごい明るくて優しいなと感じました。」(6年生女子)
「一番心に残ったことは、2人の選手の生活のしかたです。色々な人にささえてもらっていて、私達と同じだなと思いました。」(6年生女子)

子どもたちは2選手の生活や人柄を知り、スポーツの素晴らしさや障害への理解を深めたようです。


選手プロフィール

杉村英孝選手

1982年静岡県伊東市生まれ、33歳。日本代表キャプテン。BC2クラス
2012年 ロンドンパラリンピック出場
2012、2013年度ボッチャ日本選手権 2年連続優勝
Boccia World Open – Poznan 2015 団体戦優勝

廣瀬隆喜選手

1984年千葉県君津市生まれ、31歳。日本代表。BC2クラス
2012年 ロンドンパラリンピック出場
日本ボッチャ選手権大会 BC2クラスで史上最多の6度の優勝を誇る。
Boccia World Open – Poznan 2015 団体戦優勝

ボッチャは、ジャックボールと呼ばれる白いボールに向けて、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールにぶつけたりしながらいかに近づけるかを競う。ボールが投げられない人も、ランプ(滑り台のような勾配具)を使って、介助者に指示して方向や高さを変え、ボールを操ることができる。障害の種類によってBC1~BC4のクラスに分かれる。