雪と遊ぼう;親と子の療育キャンプ(4) キャンプが終了しました!(その1)
キャンプの本番が無事に終了しました。
大きな事故やけがもなく、みんなで思いっきり楽しんだ3日間でした。
2回にわたって、キャンプ当日の様子をご報告します。
1月9日(土曜日)の朝8時、集合場所の東京駅丸の内南口に続々と参加者が集まってきます。親子とボランティアのみんなが顔を合わせるのは、去年11月の全体会以来です。みんな笑顔で、「久しぶりー!!」「寒いけど風邪ひかなかった? 元気?」などと声をかけ合う姿があちこちで見られます。
これまでのリポートで紹介した皆さんも勢ぞろい。「これまでに参加した経験を伝えたい」という思いを抱いている原木さん親子、「初めての母子分離が心配」という真嶋さん親子、「子どもたちともっと仲良くなりたい」ボランティアのプーさんも、みんな元気にこの日を迎えることができました。
全員の集合を確認したあと、キャンプ全体の責任者のくまちゃんのかけ声で、さっそく新幹線のホームまで移動です。
ホームに到着すると、一行が乗る上越新幹線がホームに入ってきました。2階建ての車両に、子どもだけでなく大人もちょっとわくわく、旅気分が盛り上がります。 いよいよ乗車。まず、ボランティアが子どもを抱きかかえて乗り込みます。研修で習ったように2人で1人の子を抱きかかえたり、1人でだっこをして乗り込んだり。その後に、スタッフや親御さんが車いすや荷物を運び入れます。運び込まれた10数台の車いすは通路をふさがないようにデッキや座席の背もたれの間のスペースに収納されました。これで乗り込みが完了、無事に東京駅を出発したのでした。
「トンネルを抜けると、そこは・・・」
ここから親子別々の行動になります。子どもたちはグループのボランティアやスタッフたちと同じ車両に、親は別の車両に分かれます。およそ1時間30分の電車の旅。車内では、子どもたちとボランティアの会話が弾みます。
「今日は何時に起きたの?」「4時!」「はやいね。眠くない?」「全然眠くない!!」。
「雪がいっぱい積もっているといいね」と期待に胸をおどらせる会話もあれば、「おなかすいた~。お昼ごはん何かな?」と、ちょっと気が早い会話も。確かに早朝の集合だったのでお腹がすいてきます。そんなこんなで車内はにぎやかです。
1時間ほどたったころ。東京駅を出てしばらくはビル群だった景色も、気がつくと近くに山々が見える景色へと変わり、うっすらと雪も積もっています。そして、群馬県と新潟県の県境の清水トンネルを抜けると、まさに川端康成の小説『雪国』の冒頭の有名な一文「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった」の文字通り、一面銀世界が広がります。「うわー、すごーい!!」。みんなの歓声が車内に響きました。
トンネルを抜ければ、八海山麓スキー場がある浦佐駅まではもうすぐ。スタッフが「そろそろ降りる準備をしようね」と声をかけます。ここからがちょっと大変。というのも、浦佐駅に新幹線が停車している時間はおよそ1分。その間に、人はもとより、車いすも荷物も、忘れ物がないように降りなくてはいけないのです。そのため、短時間に効率的に降りられるよう、浦佐駅につく数分前から準備が進められます。まず車いすがドアの前に集められ、荷物もドアの近くに集められます。ボランティアも子どもを抱きあげる準備をしてスタンバイ。
さあ、列車が浦佐駅に到着しました。ドアが開くと同時に、まずスタッフや親御さんたちの手で車いすや荷物が降ろされます。続いて子どもたちとボランティアが降りていきます。スタッフから「あわてないでいいから。安全にね」と声がかけられます。ホームで見守る駅員さんも「ゆっくりで大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくれます。
わずか1分の間に忘れ物もなく無事降車できました。その連携と手際のよさは見事なもの。何ごとも、協力するって素晴らしいですね。
南魚沼市も歓迎
浦佐駅の周辺は雪がかなり降っています。ホームに降り立つと、みんな一様に「寒~い」と自然と声が出てきます。外気の冷たさに、雪国に来たんだと実感します。
駅前のロータリーには、マイクロバス2台とワゴン車が出迎えてくれています。この車がキャンプ一行を八海山麓スキー場に連れて行ってくれるのです。この車は、南魚沼市がキャンプのために無償で出してくれたものです。市もまた、キャンプに協力してくれているんですね。
バスに乗り込み宿泊施設に向けて出発です。バスから見える浦佐の町の景色は、高く積もった雪で真っ白です。15分ほどバスに揺られ、一行が泊まる宿舎・八海山麓サイクリングターミナルに到着です。と、ここにも難所が。宿舎の玄関まで10数段の階段があるんです。しかも、雪でぬれているので滑ってしまう危険もあります。ここは安全第一、研修で学んだとおり子どもを2人で抱き上げて階段を上り、玄関に到着しました。
宿舎に着くと、お待ちかねの昼食の時間です。宿舎でのはじめてのご飯は、牛丼です。ほとんどの子どもは自分で食べる事ができます。手伝いが必要な子どもの脇には、口元に食べ物を運ぶボランティアの姿が。これも研修で事前に練習したことです。
おなかも満たされ、そのまま食堂で開村式が行われます。南魚沼市の副市長も駆けつけてあいさつ。「この土地の大自然をおもいっきり満喫してください」と歓迎してくれました。
開村式が終わり、いよいよ雪遊びの時間です。さて、いったいどんな雪遊びがみんなを待っているのでしょうか。続きは、次回のリポートでご報告します。(高)
(2010年2月12日記)
雪と遊ぼう;親と子の療育キャンプ リポート
(1)ボランティアの研修が始まりました
(2)参加者が一堂に会しました
(3)参加する親子それぞれの思い
(5)キャンプが終了しました!(その2)
(6)キャンプを終えて
