雪と遊ぼう;親と子の療育キャンプ(2) 参加者が一堂に会しました
連続リポートの第二弾です。
11月29日(日曜日)、東京・板橋区の心身障害児総合医療療育センターで、参加親子やボランティアなど参加者全員が一堂に会する全体会が行われました。この日はキャンプ前に参加者全員が集まれる唯一の日。子どもたちはもちろん、ボランティアのみなさんにとっても待ちに待った一日です。
初めてキャンプに参加する大学4年生の「プーさん」。外国語学部で学ぶプーさんは、授業で障害について取り上げた講義を聞き、「障害のある人ときちんと接してみたい」と思い、ボランティアに初めて応募しました。応募はしてみたものの、子どもと接すること、遊ぶことは初めてというプーさん。「子どもと会えるのは楽しみだけれども、どんなふうに接すればいいのか。どんな話をすればいいのか」と、ちょっぴり不安げです。
プーさんだけでなく、他のボランティアの皆さんも同じ気持ちのようです。楽しみなような、不安なような、そんな緊張感が会場には漂っています。
ところで、「プーさん」って変わった名前ですよね。キャンプでは、ボランティアには“キャンプネーム”なるニックネームが付けられます。年齢や性別、学生や社会人の違いなどに関係なく、誰もが気軽にお互いを呼びあえるように付けられています。「プーさん」の他にも、「くまちゃん」、「ヤンマー」、「しゅうごう」、「げのむ」などユニークな名前があります。
参加する親子がやってきました。
「こんにちはー」。
不安な気持ちを吹き飛ばすように、ボランティアのみんなの明るいあいさつで親子をお出迎え。迎えられた子どもたちは、満面の笑みで応えてくれたり、たくさんの大人たちに囲まれてちょっと戸惑っていたり。その後も続々と参加者が到着し、午後1時すぎには全員集合。全体会の始まりです。
まずはグループで自己紹介。キャンプでは4~5人の子どもと7~9人のボランティアで一つのグループを作ります。そこに保護者も入って、名前とキャンプへの意気込みを発表しています。前回のキャンプに参加した小学6年生の男の子は「去年出来なかった巨大雪だるま作りに挑戦します」とリベンジに燃えています。小学6年生の女の子は、お母さんに助けを求めて顔をかくしちゃいました。恥ずかしいのかな?
自己紹介が終わり、あとはそれぞれのグループごとに過ごす時間です。グループは4つあり、いろんな遊びを考えているようです。
風船を使ったバレーボールをするグループ。手元に飛んでくる風船を床に落とさないように、順番にパスを回していきます。思い通りに飛んでいかない面白さとともに、落としてしまった人には罰ゲームが待ち構えているため、みんな夢中です。自己紹介では恥ずかしそうにしていた女の子も楽しそうです。罰ゲームのときには「私もする」と、すっかり恥ずかしさも消えたようです。
他にも、お互いをもっとよく知るためにカードを使って自己紹介を深めるグループ、大きなビーチボールで遊ぶグループ、会話を楽しむグループと、それぞれ親交を深めていました。

全体会には、もうひとつの目的があります。それは、子どもたちの健康状態を確認することです。キャンプは寒さが厳しい雪山で行われます。そのため、事前の子どもたちの健康管理はとても大切です。万全の状態で参加してもらうために、親子と小児科や整形外科の医師、看護師による面接も行われました。
全体会で予定されていた3時間はあっという間に過ぎました。最後にスタッフが「みんな、仲良くなれた?」と問いかけると、会場全体から「なれたー!!」。とっても大きな返事が会場に響きました。初めにあった緊張感はなくなり、熱気に変わっていました。短い時間でしたが、参加者全員がすっかり打ち解けあい、良い関係が築けたようです。
さて、不安のあったプーさん。どうだったのでしょうか。全体会が終わって感想を聞いてみました。
「いつの間にか不安はなくなっていて、すごく楽しかった。もっと子どもたちと仲良くなりたい」と声をはずませます。また、「介助については漠然ととらえていましたが、子どもたちに初めて会ったことで、その子に合った方法を考えなければならないと思いました」。
プーさんは新たな意欲を燃やしています。(高)
(2009年12月4日記)
雪と遊ぼう;親と子の療育キャンプ リポート
(1)ボランティアの研修が始まりました
(3)参加する親子それぞれの思い
(4)キャンプが終了しました!(その1)
(5)キャンプが終了しました!(その2)
(6)キャンプを終えて
