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お知らせ

「わかば基金」20回に寄せて 選考委員から

地域福祉を支援する「わかば基金」が今年20回を迎えました。20回を記念して、今回、選考委員を務めていただいた方々からメッセージをいただきました。
なお、わかば基金について詳細は、こちらのページをご覧ください。

選考委員のみなさん

  • 石橋 俊一(社会福祉法人パステル 理事長)
  • 小山内 美江子(シナリオライター)
  • 加藤 裕二(社会福祉法人オリーブの樹 理事長)
  • 渋谷 篤男(社会福祉法人全国社会福祉協議会 地域福祉部長)
  • 関根 千佳(株式会社ユーディット 代表取締役、情報のユニバーサルデザイン研究所代表)
  • 松矢 勝宏(目白大学教授)
  • 伊藤 純(NHK制作局 制作主幹)
  • 中村 季惠(NHK厚生文化事業団 理事長)

お寄せいただいたメッセージです

石橋 俊一(社会福祉法人パステル 理事長)

正に“光陰矢の如し”である。“わかば基金”が今年で20回目を迎えたと言う。十年一昔とよく言われるが、二昔と言えば、わが国の人の場合“成人(式)”を迎えたことになる。人の場合は、社会人として巣立ち、それぞれの人生について、その後の歩みが期待されることになるのだが、“わかば基金”は、おぎゃと誕生したその年から社会的貢献が求められ、その意義はきわめて高いものであったと言うことができよう。
これまで選考委員の一人として協力する機会を与えられ、それなりの役割を果たして来たことに感謝している。
選考を通じた思いを述べれば次の通りである。まず内容が多様で選考に苦慮したことである。緻密に応募内容を読ませていただくにつけ、取り組んでいる皆さんの熱意やその地域の状況、果たしておられる役割などが推察でき、選考し選択するのが大変であったということである。また、こういう活動もしておられるのかと改めて気づかされたり、助成額目一杯の希望額でなく、この程度でいいのかという思いがするほど謙虚さがあり、加えてその活動がユニークなものであったりもした。いずれにしても、各地域で多様な地道な活動が展開されていることを知る機会を得たことは、居住地で社会福祉法人による事業経営に当たっていることと、若い世代、すなわち、後進の教育にあたっている私にとって、大げさではなく、大きな財産になっている。
最後にこの基金を企画し実行されたNHK厚生文化事業団の慧眼を称えると共に、歴代の理事長さんはじめとして職員の皆様の献身的なご努力に対し敬意を表すると共に、合わせて第21回へ向けての努力を期待したい。

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小山内 美江子(シナリオライター)

「わかば基金」支援の選考委員を承った時の支援金総額は1000万円(第5回)で、1件の上限を100万円とし、10団体を選出することでしたが、蓋をあけてみれば、「25万円」を希望する感動的な活動の申請があって、すなわち100万円という目安は、よい意味で崩れ去ったことを忘れません。
私がこの役をお受けしたのは、日本人がいま何を考え、どんな行動をされ、それに対する審査員の先生方の評価を学ぶことができるからでした。今年で20年、さまざまな歴史が積まれましたが、残念なのは基金の利子が低くなって、1000万円の支援金を確保するのが困難になりつつあることです。そのことが情けなかったですが、第2部門のパソコン(PC)支援の登場によって穴埋めされました。
今年、昨年の倍のPC101台が支援できたということは、実質1000万に等しいと聞きました。その中に私たちの胸を打つ1件の申請がありました。教育を受ける機会を失ったまま中高年となり、95年の阪神大震災の折、文字が読めないことは命の問題と痛感し、PCを使って、同じような仲間に読み書きを普及したいという切実で衝撃的な事例に出会って、改めてこの「わかば基金」のすばらしさと必要性を感じました。

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関根 千佳(株式会社ユーディット 代表取締役、情報のユニバーサルデザイン研究所代表)

わかば基金の審査のたびに思う。どうしてこんなに多くの組織が、これほど切実なニーズを抱えているのだろう。数万円の援助や、1~2台のパソコンがあれば、全く違った未来を拓くことができるはずなのに。
日本の中では、障害者や高齢者とは支援される対象であって、まだまだ当事者自身の活動やその発言が、最重要とみなされることは少ない。誰もが社会の主人公となれる、ユニバーサルデザインの社会にはまだ遠いのである。しかし、わずかの支援があれば、もう一歩先へ踏み出せる人々は、確かに存在している。
「魚を与えるのではない。魚のとり方を教えるのだ。」もしこの数台のパソコンがあれば、この組織は、魚のとり方を会得し、自立への道を拓けるだろうか?当事者が自ら情報受発信することで、変えられる未来があるだろうか?それが私の選考時の基準である。来年度以降も、多数の応募を期待して止まない。

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