平成23年度に、NHK厚生文化事業団が実施する事業(一部)について、ご紹介します。
社会のニーズに対応して、新しい福祉課題に積極的に取り組み、その最新情報を提供します。
新しくとりあげるテーマは3つで、「うつ病・躁うつ病」に関するフォーラム、「がんの緩和ケア」についてのフォーラム、「育児ストレスと子どもの虐待」について考えるフォーラムを全国で開催します。
自殺にもつながるなど、現代の大きな社会問題となっている「うつ病」と「躁うつ病」について、その違いや見分け方、有効な治療法について伝えるフォーラム(5回)を実施します。
22年度、事業団で作成した小冊子「がん患者のための体と心の緩和ケア」に医療関係者や患者、家族から大きな反響が寄せられている。がんに伴う体と心の痛みを緩和する「緩和ケア」についてわかりやすく解説したフォーラム(1回)を実施し、不安に苦しむ患者とその家族へ、正しい知識を提供します。
深刻な社会問題となっている「子どもの虐待」を防止するために、子育てストレスや育児ノイローゼの解消法や、子ども達が安心して暮らせる地域での取り組みを紹介するフォーラムを行います。(2回)
障害者福祉事業については、事業団の特色ある活動として「早期発見・早期療育」「自立と社会参加」の支援に取り組んできました。
23年度は、自閉症や高機能自閉症、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など、発達障害について、学齢期や就労時の課題を取り上げるフォーラムに力を入れるほか、その充実に取り組みます。
また、精神疾患に関するフォーラムなども引き続き開催し、障害者福祉のさまざまなニーズにきめ細かく応えていきます。
「発達障害」について、学齢期における学校現場や地域社会でのサポートと、就労時における社会の支援という、2つの大きなテーマを中心に据え、全国で実践的なフォーラムを実施します。(10回)
「"雪と遊ぼう"親と子の療育キャンプ」を引き続き実施するほか、夏・冬の「肢体不自由児のための療育キャンプ」等を支援します。(4回)
事業団が作成し全国に配布する「高次脳機能障害」についてのDVDを使いながら、フォーラム「リハビリ最前線・脳損傷からの回復を目指す」(1回)を行います。 また、精神疾患に関しては、「思春期のこころと病」をとりあげたフォーラム(2回)を引き続き開催します。 その他、福祉への就職を目指す若い人に、福祉現場の魅力と課題を伝える「福祉の星」フォーラム(1回)や、視覚障害の人たちへの講演会(1回)を開催します。
障害者本人の体験記録や教育、福祉分野での実践記録を募集し、人びとに希望と勇気を与える優れた作品を選び、作品集や放送を通じ広く紹介して、障害者福祉の向上に資する。
障害のある人の詩と、その詩からイメージを広げて描かれた著名人の絵画などアート作品を展示する「NHKハート展」を開催。障害福祉に対する社会的関心を高め、ノーマライゼーション理念の普及を図ります。
超高齢社会が到来する中、高齢者福祉施策の充実が求められている。高齢者が健康で、安心して暮らせる社会の実現に向けてイベントやフォーラムを開催する。 また、高齢者福祉の大きな課題となっている「認知症」に関するフォーラムを全国で開催し、啓発・支援活動を展開して社会福祉の増進に資する。
教育テレビ「公開・すこやか長寿」の公開収録と、健康や生きがいをテーマにした講演をおこなう高齢者福祉イベントを全国各地で開催する。(10回)
高齢者を支援する地域の取り組みをテーマにしたフォーラムを実施します。(1回)
認知症についての最新情報を伝え、認知症の人への地域の支援のありかたを考える「認知症フォーラム」や、NHKハートフォーラム(認知症)を全国各地で開催します。(17回)
地域放送との連携を積極的に図るほか、小冊子「もの忘れが気になるあなたへ」「家族が認知症と診断されたあなたへ」の配布により認知症への理解を深めます。
NHKとともに「高齢社会をどう生きるか」をテーマに小説を募集。入選作品集の発行と、最優秀作品のラジオドラマ化により、高齢社会の課題への理解を深めます。
ボランティア活動は、これからの共生社会を創造していくうえで、大きな原動力となる。インターネット網の広がりを生かし、実践的なボランティア情報を提供するとともに、フォーラムを開催してボランティア活動の一層の推進に寄与します。
東北関東大震災について関連情報をきめ細かく伝えるとともに、震災からの復旧、復興のための支援に取り組むボランティアたちの活動などを紹介していく。 併せて、企業と社員のボランティア活動をリポートする「一歩前へ!会社と社員の社会貢献」のコーナーや、全国のボランティア団体の活動を紹介する「ボラ仲間の活動リポート」、「投稿 私たちからのメッセージ」などのコンテンツを更に充実し、幅広い世代にボランティアへの参加を促す情報を提供していく。 また、ホームページのデザインも改良し、わかりやすくアクセスしやすいボランティアネットを目指す。現在、年間のページビューは400万件を超える見込みである。ちなみに、東北関東大震災の発災以降、ページビューは通常の4?11倍を記録している。
東北関東大震災でのボランティアの取り組みになども触れながら、団塊の世代などを対象に、どうすれば自分のスキルを生かして地域に貢献出来るかをテーマにフォーラムを開催(2回)、ボランティア潜在層を発掘していく。
社会福祉に対する要望や関心がますます高まり、幅広い福祉情報の提供が求められている。利用者の3分の2を上回る「オンライン予約システム」の利便性をアピールして、福祉ライブラリーの活用を促進する。また、ホームページの充実により、情報提供の強化をはかる。
現代社会の中で生きづらさを抱える子どもたちを支援する福祉現場のリポート「子どもサポートネット」の充実を図ります。 また、わかば基金で支援したグループの活動報告「わかばなかま」や、フォーラムの抄録、寄付団体の紹介など、掲載情報を豊かにするとともに、インターネットによる情報提供サービスを強化します。
「わかば基金」の財源をさらに大きく確保するために、新しいチャリティー事業「N響チャリティーコンサートHOPE」を開発し、地域支援を充実強化します。
また引き続き、N響「第9」演奏会、「おかあさんといっしょファミリーコンサート」、「NHK福祉大相撲」などのチャリティー事業を、NHK、NHK関連団体と連携して実施し、その収益を福祉機器の寄贈やフォーラムなどの福祉事業に充てます。
NHK、N響とともに、毎年「N響チャリティーコンサートHOPE」を開催し、その収益を「わかば基金」の充実に充て、地域支援を強化する。 コンサートの初年度は9月に実施。世界的に注目を集めるピアニストの辻井 伸行さんがN響と協演するコンサートとします。(1回)
「歌謡チャリティーコンサート」を開催(2回)し、福祉施設に車いす付き介護浴槽、障害者スポーツ用具などを贈呈する。 また、福祉車両を全国の福祉施設や団体に贈る「NHK福祉大相撲」のほか、N響「第9」演奏会、「おかあさんといっしょファミリーコンサート」、「NHKチャリティー展」を実施する。NHKチャリティー展では、収益の一部で地元の福祉施設にDVD文庫を贈呈します。
JKA(旧日本自転車振興会)、日本陶芸倶楽部、国画会、ホテルオークラ、アザミ革工芸会、サロン・デ・ボザール、日本ばら切り花協会等の団体のチャリティー事業に協力して寄付金の確保を図ります。
地域に根ざした福祉活動を続けているグループに支援金を贈呈して、地域福祉の向上に寄与する。23年度に新しく始めるチャリティーコンサート「N響チャリティーコンサートHOPE」の収益をこの事業の強化に充て、支援総額1100万円をめざします。さらに、NHKグループの協力を得て、福祉グループからの要望が多い「リサイクルパソコン」の支援にも力を入れます。
終わり